musashiman’s book review

一般の話題本や漫画紹介のほか、ブログ筆者による2020年3月発売の「海に沈む空のように」を紹介しています。

 Book. この怪物がすべてを暴いた 門田隆将『疫病2020』

 


 

 

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恐怖のウイルスの謎が明らかに

  2020年7月25日現在、世界の新型コロナウイルス感染者数は1590万人、死者64.2万人(ウィキペディア)、日本では感染者2万8786人、死者993人(厚労省)となっています。

 日本では緊急事態が解除されて以降も感染者数は増加の一途を辿っています。現在も世界中が新型コロナウイルスに怯えながら生活している状況に変わりはありません。

 

「疫病2020」(門田隆将著 産経新聞出版)では、この脅威のウイルスの発生から現在に至るまでの中国や日本などの状況を追いながら、中国では武漢でいち早く“謎の肺炎"をキャッチした二人の医師の運命をたどります。動き出す共産党の規律検査委員会、そして警察の公安部門。彼らはなぜ肺炎の発生を隠そうとしたのか。

 

 また、コロナウイルス対策に後手になった日本と、いち早く対策に乗り出した台湾は何が違ったのか、そして中国はこのウイルスをどう封じ、治療薬に何を使用したのか。全てが著者によって暴かれていきます。

 

 当時に発信した著者のツィッターを織り交ぜながらまとめていますので、文章がより同時進行的にリアルに迫ってきます。本の帯には「この怪物がすべてを暴いた」と書かれていますが、新型コロナウイルスは何を暴いたのかが明らかになっています。

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www.sankei-books.co.jp

 

 

ブログ筆者Comment

人を多臓器不全に陥らせる恐怖のウイルス

 東日本大震災、そして新型コロナウイルス・・・・我々は100年に1度の大惨事に遭遇しているといわれます。単なる過去の歴史上の出来事ではなく、大惨事は必ず発生するということを、肝に銘じ克服していかなければ、我々は生き残ることができません。

 

 もちろん惨事を回避するには、ひたすら逃げる、できるだけ健康な身体を維持していくしかない、ことに間違いはありません。が、さまざまな情報が氾濫し翻弄される可能性がある現在は、あの時、なぜ、あのような状況が発生したのか、今後はどう対処していけばいいのかを正確に把握することはとても大切になってきます。

 

 新型コロナウイルスに関しても、さまざまな情報がネットやメディアを通じて報じられてきました。ブログ筆者も1月当初は、このウイルスを風邪ぐらいの感覚にしか考えていない時期もありました。

 それは当時にネットなどでこのような情報と同じような情報が流されたからです。「疫病2020」によると、当初は専門家が新型コロナウイルスを「インフルエンザほど変異しやすいものとは考えられない」と発表していることを明記しています。

 何よりも新型コロナウイルスは肺炎だけでなく、脳や腎臓なども犯し最終医的には人を、多臓器不全に陥らせることがある恐怖のウイルスだということを忘れてはいけません。

 

 また、1月には既に台湾では厳重に検査体制を導入していた武漢からの国内への入国者に対しても、日本では質問票のみで入国を許可していました。それが後の武漢観光客を乗せたバス運転手の感染発生へとつながるのです。

  ウイルス発生源も武漢の市場で売買されていた動物からなのか、武漢のウイルス研究所からなのか、ブログ筆者の中では明確にならないままでしたが、同著では発生源を明確に分析、関係者の動向も明らかに描写しています。

 

 現在も感染者が増える日本国内でも、経済効果を優先としたキャンペーンを実施する政府の政策が正しいのか、過去のさまざまな事件も検証している同著では、政権や官僚がどんな権力機構なのかを再確認できます。

 

著者本

www.kadokawa.co.jp